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映画「愛の渦」感想ネタバレあり解説 乱○パーティーの群像劇

Netflixで見ました。映画「愛の渦」。

性とか愛をテーマにした映画はあまり積極的に手にとることはないんだけどネットフリックスで気になったの見てしまいました。

あと、HOTな新井浩文が出演しているのもなんか気になった理由。(不謹慎)

凶悪のサムネイルがピエール瀧のなのもなんか悪意あるぞ。ネットフリックス。

凶悪も好きな(?)映画なので機会があったら書きたいですね。

さて、このあたりのジャンルの映画としては「愛のむきだし」「蛇にピアス」「人のセックスを笑うな」「さよなら歌舞伎町」とかいろいろありますが、

低いトーンで進むので見るタイミングを選びますよね。見終わったあとに表現できないカタルシスがある作品も多く個人的には意外と好きです。

午前0時~5時。料金は男:2万円、女:1千円、カップル5千円。そこは都会の一室で営まれる乱交パーティ。集まったのは性欲を満たしたいだけの男女。しかし、愛のないセックスにも、〝感情″は生まれ、それぞれの思惑が渦巻いていく。滑稽なまでに剥き出しの性欲が向かう先は、愛か、果てないただの欲望か。

登場人物は以下のとおりです。

ニート:池松壮亮
おとなしいニート。親の仕送り2万円でパーティーに来ちゃうクズ。
女子大生:門脇麦
地味な女子大生。迷いながらも参加することを決意した。
サラリーマン:滝藤賢一
スケベなサラリーマン。いい感じに変態。
保育士:中村映里子
プライドの高い保育士。自己評価が高い。
フリーター:新井浩文
社交的なフリーター。頭がスカスカっぽい。
OL:三津谷葉子
かわいいOL。難あり。
工員:駒木根隆介
純粋な童貞。巨漢でパワーがすごい。
常連:赤澤セリ
パーティーの常連。主催者の店長の女。
カップル(男):柄本時生
ブサイクなヒョロヒョロな男。
カップル(女):信江勇
デブの女。豚っぽい。

店員:窪塚洋介
ダルそうに仕事する店員。
店長:田中哲司
強面の店長。

一番好きだったのは冒頭のシーン

この映画で一番好きだったのは冒頭のシーンです。

「エロ」という目的で集ったにもかかわらず当たり障りのない、中身のないぎこちない会話がしばらくつづきます。

この気まずさがなんともいえない空気感でした。

例えるなら仕事の研修とかセミナーでたまたま横となった人と時間つぶしで話す感じです。

もうどうせまた会うことなんてないんだなあと思いながらも無言だと気まずいからとりあえず間をつなぐために言葉を繋ぎます。

お互いがお互いを観察し合うような空気は見ているこちらも気まずくなるようなシーンでした。

そんな空気も何気ない会話から打ち解けて会話が弾む、まさにアイスブレイクでしたね。

変態紳士淑女の集いといった感じですね。

それぞれのペアでの1回戦が終わったあと

それぞれペアで1回戦が終わったあとの部屋の空気は最初よりマシになっていました。

話題は個人のプライベートな質問に移る。

やはり仕事を聞かれたりするとフリーターやニートはうつむく。

やはりみんな痛いところがあるのでした。

男同士、女同士、男女間のやり取りが妙にリアル

プレーが終わったあとあの子はどうだったとか男同士で話したり、表面上は仲良く取り繕っている女同士など、

短時間で生まれる人間関係も妙にリアルで引き込まれてしまいます。

みんななにか闇がある

閉店時間の朝の5時には非日常から日常に戻る。

店員が着替えの袋を部屋において片付けを始める。

テレビでは朝の天気予報が流れていてカーテンを開けると外はもう明るい。

常連の女が店長とでていく様子を見てどうやら一緒に住んでいるようだと悟る童貞工員。

その顔はなんだか切ない。無事に卒業したけどやっぱろ感情が入るんだろうなあと。

すると店員は「店長の借金が多いので、常連の女は気を使って週に5日パーティーに参加している」と語る。

参加者はうつむいて気まずい空気が流れた。

すると「ウソだよ。店員はそんなきれいな話ここにはないよ」と誤魔化した。

やはりどこか切ない

プレイを通してニートは女子大生に思いをよせる。

しかし、ルールで連絡先の交換は禁止。

女子大生が帰り際にスマホをなくしてしまい、店員がニートのスマホを借りて女子大生のスマホにかけて探してあげるのでした。

ニートは図らずも番号をゲットかと思いきや店員に削除されるように言われてしまいあえなくゲットとはなりませんでした。

しかし、後日女子大生からニートに電話が掛かってきて呼び出されます。

呼び出されて女子大生からニートに告げられたのは「番号を削除してほしい。あの場所にいたのは私じゃない。」

するとニートは「あの場所いた自分は自分だと」返した。

淡い期待は叶わず、また日常に帰っていくのでした。

窪塚洋介の存在感。

最後に印象的だったのはやっぱり窪塚洋介。

いろいろなことが終わったプレイルームを片付けるのはけだるそうに働く店員の仕事。

事後となればゴムとかも落ちているわけです、それを片付けていると一通のメールが。

そこには赤ちゃんの写真で店員は父となったのです。

ゴムという快楽の残骸と赤ちゃんという生命の象徴を対比させるのでした。

男女が心と身体を通わせる中で他人から近い存在になっていく、しかしどこか切ない物語は見終わったあとに不思議とスッキリとしました。

以上感想ネタバレでした。

ありがとうございました。