ブックメーカーアナリストの草食ウルフです。
ブックメーカーはイギリス発祥の文化であり現在の日本においてあまり知名度がありません。
そのため、ネットワークビジネスやねずみ講・デタラメな情報商材・高額なセミナーやソフトさらには詐欺事件の道具として使われている背景があります。
残念ながら現在も自分自身ではブックメーカー投資の運用を全く行わず上記のビジネスを行っている業者が散見されるのが現状です。
彼らの多くは少額の資金(1万円を10万円)を一度増やしただけで1000%に増やす方法を指導するなどといった詐欺まがいなコンサルで高額な報酬を得ています。
そのような中で私自身が実際にブックメーカー投資を実践し、利益を出して正しい知識やアプローチの方法を発信していく必要があると考えました。
コンテンツの内容は私の運用の実践状況やブックメーカー投資を行う上での正しい考え方など多岐に渡り、
ブックメーカーについて初めて知った方でも理解していただけるような内容から既に実践している上級者の方にも満足していただける内容であると自負しています。
このサイトがあなたのブックメーカー投資及び人生の質の向上に貢献できることを願っています。
Contents
私とブックメーカーの出会い
私が初めてブックメーカーを始めたのは10年前です。
当時大学生だった私アルバイト代を投入したことを覚えています。
当初はブックメーカーアービトラージから始めました。
ブックメーカーアービトラージとは
アービトラージというのは簡単に説明すると
仮にコイン投げゲームがあると仮定して、
このときのブックメーカー2社のオッズが下記のようであったとします。
ブックメーカーA社の提供するオッズは表2.1倍・裏1.9倍
ブックメーカーB社の提供するオッズは表1.9倍・裏2.1倍
この場合にA社とB社の良いとこ取りをして表はA社の倍率、裏はB社の倍率を利用して賭けます。
そして、自分の買い目として表2.1倍裏2.1倍という条件を作り出す手法を言います。
仮に表にも裏にも100ずつ賭けたとします。
必要投資資金は200ですね。必ずどちらかは的中しますので100×2.1=210の配当です。
残った利益は210-200=10となりますのでどちらに転んでも利益が出るというものです。
今回はわかりやすくするためにコイン投げゲームでとしましたがこれがあらゆるスポーツや賭け方で発生していると考えてください。
手法そのものは海外のアラートサイトを使って発生の通知を受けてはブックメーカーサイトを開いてはゲームを探してはポチポチと賭けていくというものでした。
ベットさえ成立してしまえば理論上絶対負けることのない一見すると夢のような手法だと思われると思います。
しかし、これはあくまで理論上なのです。
ブックメーカーアービトラージの落とし穴
ブックメーカー側からの一方的なキャンセル
これはブックメーカーから『君から受け付けたベットはオッズが間違っていたからキャンセルするね』というメッセージと共に取り消されてしますことです。
そうすると取り消されていない側のベットは残ったままで通常のギャンブルと同様にリスクを負うことになります。
想像してみてください。コツコツ数%の利益を積み上げてきたのに一方的なキャンセルでそれまでの努力が吹き飛んでしまう絶望を。
実際にはキャンセルを予期することは不可能でありもはや投資ではなくなってしまうリスクのあるものでした。
ブックメーカー口座の凍結
アービトラージを行うユーザーが存在していることについてブックメーカーは把握しています。
ブックメーカーは自社が提供しているオッズのどのゲームにアービトラージが発生しているかについてわかっているため、
そのようなゲームのみを狙い撃ちしているユーザーを特定することは容易です。
そしてそのようなユーザーの締め出しを行うために口座の凍結を言い渡します。
1社のみであれば他のブックメーカーで継続することは可能ですが、
高オッズを提供するおすすめブックメーカーが減るにつれて収益機会が減少することは明白であり、長期にわたって稼ぎ続けることは困難であると言わざるを得ません。。
煩雑な資金移動
複数のブックメーカーに資金を分散してアービトラージの発生を待つ手法で試合が終われば一方のブックメーカーの口座に資金の偏りが発生します。
これをコロコロと動かして絶えず資金を回し続けるという非常に煩雑な作業を余儀なくされます。
以上のような理由からブックメーカーアービトラージからは撤退したのでした。
次なる手法の出会い(テニス)
懲りない私は次なる投資手法に出会います。
それはテニスの実力差の大きい組み合わせを抽出して超低オッズに高額をベットして転がしていくという手法でした。
この手法の触れ込みは
『テニスというのは個人種目であり実力差が顕著にでるスポーツである』
『勝率は9○%なので複利ので転がすことが重要だ』
という内容でした。果たして上記の内容は真実なのでしょうか。
格上選手の故障や途中棄権、気分屋のプレーヤーなど例外はいくらでも想像はつきそうです。
また、高勝率だから複利で回すということはただ単にはずれがでるまでくじを回し続ければ良いといっているようなもので全く理論的でないことがわかります。
実際この手法はもちろん高勝率で複数回勝つことはできましたが、
1回の負けを受けると取り返すにはどれだけの回数がかかるのか、
取り返すまでにまた飛ばすのではないか、
という疑念からこの手法は断念せざるを得ませんでした。
次なる手法の出会い(サッカー)
テニスに懲りたはずなのにまたまた新たな手法に出会います。
それはサッカー必勝法という触れ込みのアンダーゴール手法です。
サッカー試合の後半にその試合のシュート数などの数値からこれ以上は得点が入らないだろうというライン(under)に賭ける手法でした。
こちらも超低オッズを複利で運用する手法でした。たしかに負けるまでは必勝法なのですが・・・。
手法の肝は試合の途中で負けそうな挙動があればキャッシュアウトという損切りを行うというものでした。
しかし、こちらも実際にはブックメーカー都合でキャッシュアウトできないゲームも多々ありルール通り運用することは不可能でした。
振り返ってみれば大金を一点に賭けて複利で運用するという投資とはいえないあまりにもハイリスクなものでした。
当然心理的負担の大きい手法であることは言うまでもありません。
現在はこちらの手法に資金管理と試合選びの面で大幅に修正を加え、
コツコツと、しかし確実に利益を積み上げていくスタイルを確立しています。
ネットに落ちている手法じゃ勝てない
そのほかにもベッティングシステム(マーチンゲール法など)を利用して勝てないかなど試行錯誤してきました。
現在に至るまでに使えなかった手法から学んだことが1つあります。
控除率と期待値を無視してブックメーカー投資を行うことは不可能であるということです。
発生確率とオッズと控除率については収支の改善のために非常に重要であるため別記事に書きます。
自分が注目した仮説を実際にベットして結果を振り返ることを繰り返すことしか勝つ方法はありません。
高い勝率の手法を持っているのであれば負けてしまった試合を振り返って、
その試合を選んでしまった理由や次にその試合を選ばないための条件の設定など
を振り返り更に継続して検証していくことが必要です。
多くの人は短期間での爆発的な資金の増加を望むあまり一回のドローダウンでヤケクソになってしまったり、
自分のスタイルを崩してしまいます。
継続して勝つことができる手法ができたと確信するまではベット金額は検証のためのデータ取りと割り切って少額にして、
コツコツと継続する他ありません。
資金が増えもしないし、減りもしない、そんな時期が手法を確立するまでには必ずあります。
増えもしないし、減りもしないというのは勝ち組の一つ手前の段階であとは減ってしまう要素を一つ一つ丁寧に取り除いていけば、
あとはもう増えていくしかないのです。
しかし、減る要素を排除する過程で増やすための要素も共に排除してしまう(試合の抽出条件を厳しくするなど)可能性もあるため
このあたりについてはトータル収支のバランスを考慮して取り組む必要があります。